今回は、「エレアコとは?」について解説していきます。
「アコースティックギターと何が違うの?」
「聞いたことはあるけど何かはわからない」
という方も多いと思います。
今回はアコギやエレキとの違い、エレアコだからできること、エレアコの使い方を紹介していきます!
☆エレアコとは?
エレアコとは、ピックアップが取り付けられたアコースティックギターのことで、ケーブルでアンプ(スピーカー)とつなげ、大音量での演奏を可能にしたギターのことです。
そもそも、「エレアコ」とは「エレクトリックアコースティックギター」の略であり、「エレクトリック」とは“電気の”“電気的な”といった意味になります。
つまり、エレアコは普通のアコギと異なり、“電気的なアコギ”といった意味になります。
☆“電気的なアコギ”って?
先ほども述べましたが、エレアコには「ピックアップ」という装置がついています。
この装置は普通のアコギには取り付けられていません。
「pick up」とは、英語で“拾い上げる”ことを意味し、もともとはレコードプレーヤーで、針の振動を電流の振動に変える装置のことを指していました。
ギターでいうピックアップは、ギターを弾いた時の弦の振動を電気に変える装置のことを言います。
つまり、ピックアップとは、弦の振動を「拾い上げて」電気に変える装置のことです。
これが、“電気的なアコギ”といった意味の由来になります。
☆ピックアップがあると何ができる?
申し上げた通り、エレアコにはピックアップという装置がついているため、弦の振動を電気に変えることができます。
そして、この電気信号をアンプ(スピーカー)に伝えることで、音を大きくしたり、音を加工したりすることができます。
つまり、ピックアップがついているおかげで、普通に弾く(アンプにつなげないで弾く)ときの音量よりも大きな音を出せるようになるのです!
そのため、エレアコはアーティストのライブや路上ライブなどでよく使われます。
★エレアコの使い方
☆基本的な使い方
そもそも、エレアコ自体にスピーカーは付いておらず、アンプ(スピーカー)とつなげることで音を出すといった使い方になります。
エレアコには、普通のアコギと違いケーブルを指す穴があり、ケーブルの片方をエレアコに、もう片方をアンプにつなげて使います。
仕組みとしては、ケーブルを使ってアンプに電気信号を伝え、アンプで電気信号を音に変えるといった形です。
基本的にはアンプにケーブルでつなげるだけで、音を出すことができるので、エレアコ、ケーブル、アンプ(スピーカーのついているもの)の3点があればエレアコは十分に使用することができます。
もちろん、アンプにつなげなくてもアコースティックギターと同じように使うこともできます!
☆音量の調節、音色の調節の仕方
多くのエレアコには「プリアンプ」と呼ばれる、音量や音色を調整する装置が内蔵されており、この装置を使ってアンプから出る音量を調節したり、音色を変えたりすることができます。
また、アンプにも音量や音色を調整するつまみは付いています。
ですので、音量や音色を調整する場合は、エレアコ本体とアンプ本体の両方のつまみを調整します。
どれだけ大きい音を出すことができるか、どれだけ音色を変えることができるかは、どのアンプを使うかで違ってきますので、エレアコ選びの際はアンプ選びも大切です。
★エレアコを買うべき人、買うべきでない人
☆エレアコを買うかどうかは「価格」がポイント
以上がエレアコの特徴、使い方になりました。
そこで、こう思った人も多いのではないでしょうか?
「アコギよりエレアコを買った方がいいのでは?!」と。
たしかに、アコギにできてエレアコでできないことは基本的にはありません。
しかし、ここはよく考えて選んでいく必要があります。
その理由は「価格」にあります。
エレアコはピックアップなどの電気部品がついているので高額になりがちです。
一概には言えませんが、同じ5万円のアコギと5万円のエレアコでも、エレアコは電気部品にお金をかけている分、ギター本体の質はピックアップがついていない普通のアコギの方が上になります。
例)
普通のアコギ 本体5万円 電気部品0円
エレアコ 本体3万円 電気部品2万円
つまり、基本的には同じ金額のアコギとエレアコであれば、アコギの方が良い音色が出るギターである可能性が高いのです。
もちろん、自分のギターにはいくらでもお金を出せる!という方は好きな方を選ぶといいでしょう。
☆ライブをする予定がない人は普通のアコギで良いかも
エレアコを買うか、値段の面で迷っている人は、自分が、「ギターをアンプにつなげて使う予定があるのか」ということを第一に考えると良いでしょう。
基本的にエレアコを買う主な目的は「大きな音で演奏するため」です。
もしあなたが、ライブなど大きな音で演奏することを想定していないなら、エレアコは必要ないかもしれません。
家の中で弾く方や、なんとなくギターを始めてみたいという方であれば普通のアコギで十分です!
しかし、綺麗に録音したくてエレアコを買う方も一定数いらっしゃるので、そこはよく検討してみてください!
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